ハブクラゲは毒の強さはハブの10倍ともいわれ、刺されると重症では心呼吸停止に至る。 触手は、成体の標準で28本、伸縮自在、伸びると2〜3m。 大型のものはカサの直径10〜14cm。 体色はほぼ透明。 触手に魚などがぶつかると、刺激に反応して絡みつき、刺胞に格納して有る毒針(刺糸)を発射する。 水を後方に吹き出し、海中を比較的自由に泳ぐ。 波が無い所だとヒトがゆっくり泳ぐほどの速さで、時には水泳選手なみの速さで。 海水浴に適した波の静かな場所を好み、大人の膝くらいの浅瀬を平気で泳ぎ回る。 海底近くを泳ぐので、海面からはまず発見できない。 群れることも多い。 今年は水温が高いので成長が早まっている。 毒針はごく小さいため、直接触れなければ皮膚まで届きにくい。Tシャツやスパッツなどで肌を守ることも大切。 触手が肌に付いた時、発射されている刺胞は2〜3割。 食酢は、刺胞の蓋が開かなくする作用が有るが、毒を中和するものではない。 応急処置として、まず食酢を30秒かけてから、触手を取り除く。 無理に取り除かずゆっくりと取ること。 取れたら氷で冷やす。痛みが取れたらそのままでもよい。 とれないようであれば患部をシャツやタオルで保護し再び酢をかけて病院へ。 繰り返すが、食酢は毒を中和するものではないので、取り除く前にかけなければ効果はない。クーラーボックス等にペットボトルに食酢を入れ冷やして持っていくとよい。 慌てて砂でこすったり、真水をかけることは、刺胞から刺糸が発射され、傷を深 めるので絶対してはならない。 オーストラリアでは血清があるそうだが沖縄にはない。 沖縄でも最近血清を輸入した病院もあるらしい。 |