識名園 国指定名勝
識名園(俗にシチナヌウドゥンと呼ぶ)は琉球王家最大の別邸で、国王一族の保養や外国使臣の接待などに利用されていた。首里城の南にあるので「南苑」とも呼ばれていた。 造園形式は、池の廻りを歩きながら景色の移り変わりを楽しむことを目的とした「廻遊式庭園」になっている。廻遊式庭園は、近世に日本の諸大名が競って作るようになった造園形式であるが、識名園の池に浮かぶ島には、中国風あずまやの六角堂や大小のアーチ橋が配され、池の周囲を琉球石灰岩で積みまわすなど、琉球独特の工夫が見られる。指定面積は約23,265平方メートル(約7,038坪)で、そのうち御殿をはじめとするすべての建物の面積は、合計で643平方メートル(約195坪)となっている。 1941(昭和16)年に国の名勝に指定されたが、去る大戦により壊滅的な破壊を受けた。、1975(昭和50)年から整備が進められ、約20年の歳月と約8億円の費用を費やして今日の姿を取り戻した。1976(昭和51)年1月30日には、再び国の名勝の指定を受けた。 以上パンフレットからの抜粋 静かで、ゆったりとしており、気持ちのいい空間である。 |