私が沖縄に来た30年程前は、沖縄にはラーメン家と言えばサッポロラーメンのチェーン店くらいしかなかった。もっとも沖縄そばにしても現在のように多様な店があった訳ではないのだけど、ラーメンは不毛地帯だった。沖縄の人は、沖縄そばに対してはかなり寛容なのだけど、ラーメンなどに対してはかなり厳しい目を持っているので、ただでさえ個人の嗜好の差が激しいラーメンはなかなか受け入れられなかった面が大きいと思う。ラーメンとはちょっと違うけど長崎チャンポンの店も何度も出店したが長続きしたことがない。唯一リンガーハットが多店化に成功したくらいだ。
やがて新しい沖縄そば屋が増え始め、いろんなガイドブックが発刊されるに従い2001年におきなわ倶楽部の別冊として沖縄のラーメン麺喰い100軒という本も出たけど、かなり無理して集めてるなぁと言う印象だった。
しかし、2001年と言えば良次グループの金城良次氏が自ら横浜ラーメン博物館に1年間の限定で通堂をオープンさせた年でもある。そして2002年8月に沖縄に戻り通堂を新規オープン。そしてそれ以降、しだいに沖縄のラーメン事情はいい具合に進んで来ているのではないだろうか?内地で修行して来た方が開店させた店、地元組みの新規や、内地から参入組が増え、いろんな味を楽しめたり店を選ぶことができるようになってきているのも一因だろうなと思う。
ラーメン花月のように複数の店舗展開する店もあれば、沖縄そば屋の系列の上原家は新しい沖縄のラーメンだと思う。池袋の大勝軒、仙台の味よしや 康竜など沖縄初上陸組も増えている。
博多系とか家系というのか豚骨の強いラーメン屋や味噌系もが多いかな。私が好きな美味い塩を出すラーメン屋が少ないのは残念ではある。私的には、まだベスト3はと聞かれてもはっきりとした答えはない。
私はタンメンも好きだ。タンメンやあんかけ五目麺や担々麺とかはいわゆるラーメンと言うより中華の分類じゃないかと思うのだけど時々無性に食べたくなるジャンルで、具だくさんなのでラーメンより食事らしいし、なんだか体にもいいような気がしたりする。ラーメンにも汁なしのがあるように、あんかけの焼きそばや皿うどんも好きだ。ゆえに五目麺にするか五目焼きそばにするか悩んだりする。もちろんチャンポンにするか皿うどんにするかも悩ましいのは言うまでもない。
続く
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