うかじそばは、今月(2006年10月)の16日にオープンしたばかりの、沖縄そばと沖縄家庭料理の店。宜野湾記念病院(中部商業高校より国道330号線を普天間向けに300m)のすぐ近くの「うかじそば」看板から一歩中に入ったところにある。駐車場も広く30台程度停められそうだ。ここは確か前もそば屋だったはず。
広告代理店に勤めていた方が脱サラして外食事業としてオープンさせたそうだ。そのせいかファサードにもセンスのよさが現れていて期待できそう。 店内は外から見るより広く、テーブル席の他、ちょっとした庭の見える広い座敷もあり開放的で明るい。醤油とかがナショナルブランドのままのボトルだったりするところはちょっと残念だけど、メニューは板にちぎり和紙に書かれていてナチュラルな感じがいい。オープンしたばかりでまだ手が回らないせいか、隠されているメニューが多いのは気にはなるけど、万全じゃない状態でやるよりはいいだろうね。
メニューにはそばのこだわりがいろいろと書かれている。基本的には、あっさりかつおだし(細平麺)と、うまみトンコツだし(太麺)の二つのようだ。右の写真をクリックすると大きなメニューが見れます。他にも軟骨ソーキそば600円、本ソーキそば650円。てびちそば650円。ゆし豆腐そば600円などがある。とりあえず最初にあるあっさりかつおだし(細平麺)のうかじそばを注文してみる。580円。大は100円増しで小は100円引きとの説明があったけど中でお願いしてみた。
説明書きによると、「厳選した豚肉をじっくり煮込み旨味成分と凝縮し澄み切って出来上がったスープに、本土から直送した逸品、一本釣りかつお節を使用した鰹だしとブレンドさせたうかじそば自慢の風味豊かなコクのあるスープ。麺はコシの強いうかじそばオリジナルの細平麺。トッピングは柔らかな三枚肉にカマボコと生の針生姜、ふんわり本枯れ鰹節がさらに味をひきたてます。」 出てきたそばは、鰹節がかかっていて香りがとてもいい。これはいしぐふー(mixiリンク)とかのいいとこを取り入れているのかな。麺は一目見て、亀濱か西崎かって感じの麺だけど、亀濱にしてはちょっとカタチが違うから西崎かな?でもまずは汁を飲んでみる。あっさりとした味で香りがいい。ただちょっと物足りないかなってのが第一印象。麺は、やっぱりこれは糸満の西崎製麺のかなって感じ。ただちょっとコシが弱く柔らかめ。最近はこの西崎製麺を使う店も増えて来ているなぁ。(ぐるぐるやえびすそばややまちか(mixiリンク)が西崎の麺)ちょっと食傷気味ですらあるかも。でもするするっと入ってしまうそばで後味もいい感じ。ただあちこちのいい店のいい部分を取り入れただけでまだ個性らしきものが出ていなくて、美味いんだけどピリっとしたところがないのが残念。これからに期待したい店の一つかな。次回はトンコツの太麺を試してみよう。 レジでここの大将らしき方に、麺のことを尋ねたらやっぱり西崎製麺のだった。特注しているらしいけどなかなかイメージした通りにはできないらしい。できれば手打ちしたいけど体力が持たないと言っていたけど確かに大変だものな。麺の固さについて言えば今でもこの近辺の方には固いと言われるらしい。糸満でも同じことを聞いたことがあるしこの辺は地域性が出るところなので仕方ないところでもあるけど、中城の店とかはもっと歯ごたえがあるんだけどなぁ。微妙なんだ。
うかじそばには前回食べたかつお節ベースの出汁と細麺と、豚骨ベースの太麺があるので今回はその太麺を食べようかと考えていたのだけど、頭にソーキがあってそれをメニューをちゃんと見ないで注文してしまった。注文してから気づいたのだけどソーキも鰹節ベースの細麺だった。太麺の豚骨は、うかじそばだとすぐ気づいたので、変更しようかとも思ったけどまぁソーキも食べてみたいしでそのままに。 で、メニューをよく見ると前回と変わっているんだ。前回はオープンしたてで、一部メニューが隠されていたりしたのだけど、今回は新しく作り直されている。前は和紙だったのだけど今回は、和紙の雰囲気は残してはいるけどラミネート加工されていて、メニューをきっちりと決めたぞと言う意気込みが伺える。そば以外の定食メニューも充実しているようだ。 で、ソーキそばがやってきた。650円。
まずは、汁を。おおっ、前回より味の輪郭がはっきりとしているような気がする。僅かだと思うけど確かに違うと思う。麺は前にも思ったけど柔らかめではあるけど、歯ごたえが前より弾力があり固めかなと思うのは誤差の範囲かもしれない。ソーキは柔らかいけど、肉の歯ごたえも残しつつ汁をじゃましない味付けだ。短期間の間に私にとっては少なくともいい方向に進化しているような気がするな。今度は他の定食メニューも試してみよう。かなり期待できそうな気がするぞ。
これは、うかじそばの、うまみとんこつ出汁の太麺。白濁したスープの香りは、爽やかな豚骨風味。臭みはない。一口すすったスープもコクがあって美味い。麺はこの地域の方にあわせているので柔らか目だけど、プリプリっとしたちぢれ太麺でなかなかいい感じ。次食べる時は、麺は固めにしてって言おうと思う。トッピングは、三枚肉と骨なしの軟骨ソーキに結び昆布とカマボコとネギ。それに別皿におろし生姜。三枚肉は柔らかく味わい深いし、ソーキもいい。浦添のてだこそばを洗練するとこのそばになるかなって感じがする。途中まで食べてから、おろし生姜を加えると風味もさらによくなる。豚骨が苦手な人は最初から入れてもいいかも。コーレーグースのように出汁の味を邪魔したりしないので最初からいれてもいいかもしれないな。あっさりかつお出汁の方は、ちょっと輪郭がはっきりしないし鰹節をかけてあるのはちょっとなぁと思っていたりしたんだけど、これはとても個性的だし麺との相性もいいなぁと予想以上に美味だった。
ゆし豆腐定食のゆし豆腐は、マイナスイオン水を使用した手作り豆腐なんだそうだ。豆腐自体は、普通に美味いけど、出汁はあっさりそばと同じ、かつお出汁でこれはとても美味い。優しいゆし豆腐がさらにまろやかになるようだ。つけあわせの雪花菜を軽く揚げたものもとろりとした餡がかかっていて美味い。他に三枚肉とダシ巻き玉子と漬物がついて600円はリーズナブルかな。うかじ飯か鶏飯にする場合は100円増しでできると言うのは食べてる最中に気づいた。そうならうかじ飯を試してみてもよかったな。
トンカツ定食は、雪花菜の団子に、ミニデザート付き。これは多分和三盆のお千菓子なんだろう。メニューには最高級のロース肉と書いてあるけど、どこのか書いてないし、最高級の理由が分からないのでは、ちょっと説得力に欠ける気はするな。親父が言うには美味いけどちょっと固いなぁとのこと。私も2切れ程食べさせてもらったけど、衣がサクっとしていて肉の旨味が閉じ込められていて美味いと思った。確かに柔らかいと言う訳ではないけど、適度な歯触りがあっていいかなと思う。ただもうちょっと火の通りを弱くしてジューシー感があるといいな。カツって火加減が難しいよね。ボリュームはたっぷりで、親父位の歳になるとちょっと多めのようでもある。値段は880円とうかじそばでは一番高い。今度はこれを最初から食べてみるかな。
この記事は、おきぐるのうかじそば・あっさりかつおだし
うかじそば・ソーキそば
うかじそば・その3
うかじそば・うまみとんこつ太麺の記事を編集統合したもの。
うかじそば(おかげさまでという意味だそうだ)
住所:沖縄県宜野湾市志真志4-13-18 電話:098-894-4192 営業:11:00-21:00 定休:現在未定
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