てんtoてんは那覇市の識名霊園の住宅街の一角にある蔦で全体が覆われた瀟洒な造りのそば屋。この店に最初に行ったのはもう随分と前の話だけど、内装を語れる数少ない沖縄そば屋と思った憶えがある。
店内は天然木とオーナー自らの織物なのが使われたなナチュラルな空間。大きな窓からは庭の緑を望むことができて落ち着く。
そばは、木灰すば(生めん)のみで、大も小もない。素焼きのどんぶりに入ってくる。木灰でていねいに練られた麺は油をまぶさない生麺でコシが強く、プリプリと弾力があり口の中で軽やかに踊り出す。カツオのだしが効いたスープは味の輪郭がくっきりとしていて、甘めに味付けされた肉との組み合わせも絶妙。首里そばとは全く違う個性だけど、私には甲乙つけがたい味だと思っている。食べ終わっても、又もう一杯注文したくなる。実際2杯食べたこともある。サンニンの葉に乗せられた自家製脂味噌つきの古代米のおにぎりもそばと相性がいいので同時に注文することをお勧めする。ここの麺が油を使わないのは、ぶくぶく茶を出すからでもあるそうだ。ぶくぶく茶の泡は極端に油を嫌うのだ。
最近行っていないのだけど、ここの手作りパンも大変美味かった憶えがある。あんパン、チーズとハム、オニオンのものだったけど焼きたてホカホカだった。スペイン封のレアチーズケーキも濃厚でコクがありとても美味しい。2階では、6〜15人位のグループで予約できるそうだ。アフタヌーンティならぬ、そばとケーキでパーティなんかもオシャレだと思う。屋上からは那覇市も一望出来る。
てんtoてん
住所:沖縄県那覇識名4-5-2 電話:098-853-1060
営業:11:30〜15:00 定休:月
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